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当方、ドラクエⅤガチ勢です。SFCは何十周プレイしたかわかりません。
移植される度にハードごと購入してやりこみまくりました。
そんなガチ勢を自称する私、
ユアストーリー、絶賛・賛・普・否・拒絶の5段階評価で言うと
絶賛寄りの賛です。(5段階評価してねぇ)
評価が分かれる部分は絶賛、そこに至るまでの伏線の使い方も良。
残念だったのは尺の使い方に集約される部分が強いです。
もうこの映画のダメなところは全部「尺不足・尺の使い方の下手さ」で
ファイナルアンサーできてしまうのではないだろうか。
いきなりなんだこれは。もっといいナレーターはいなかったのか。
そんな気持ちで心がムズムズしながら聞いていました。
ゲーム画面を使っているのなかなか面白いなと思いましたが
これもしっかり伏線でしたね。ただ原作にないシーンの再現はどうだろう。
まあ。。。うん、まあ仕方ない。これは仕方ない。とは言え、
子供時代があるからこそ活きる大人時代のストーリーが全滅するのは
やはり原作ファンとしては悲しい気持ちは隠せない。。。
特に妖精の村は本当に本当に悲しかった。。。いや仕方ない。。。尺がry
ヘンリーに敬語使ってる!!そうか、そうだよな、敬語使うか。。。えっ
でも子供時代は別に敬語使ってなくない?。。。なんかふたりは無二の親友!
みたいなイメージでいたから結構なびっくり度だった。
うんこを顔に塗った時は「ファーーーーwww」という気持ち。潔いな。
絶対に生き延びるという強い意志をまさかうんこで示すとは。。。
あと樽頑丈すぎ。アナザーなら死んでた。いやアナザーじゃなくても死んでる。
そして映画全体を通して散々言われる「臭かった青年」に、隣の知らない人は
ずっとツボってました。臭かった青年好評だったぞ、良かったな(良かったかな)
はーーーそう、そうね。尺がない。仕方ない。ヘンリーとさらりとお別れ。
ただ少年時代スキップモードのせいでヘンリーに「お前の父上に命をもらった」
って言葉が若干軽く感じる。。。ヘンリーがパパスに恩義を感じる理由を
未プレイの方は掴めたのでしょうか。。。不安だ。
あーーーいいですねぇ。。。サンチョ好きぃ。。。
父の悲願を叶えろとの要請に弱腰のリュカ。原作ファンとしてはまあ
ちょっとガッカリするシーンではありますね。伏線なんですけど。
天空の剣はサラボナにあるぞい♪というわけでパパスの剣を背負って
文句言いつつひた走るリュカ。スラリンがガチストーカー。
ドヤ顔で偉そうなリュカ、解釈違いが過ぎる。伏線なんですけど。
キラーパンサーとの再会。コメディタッチにしつつ、感動の再会が
うまいこと描けていたように思います。でも未プレイの人は、
このでかいモンスターがレヌール城で助けた子ネコ()だと
気づくことは本当にできていたのでしょうか。。。不安だ。
フローラ可愛い。ただ二人の再会がビアンカレベルの幼馴染っぽくて
ちょっと「?」になった。私が映画の描写を見逃していたのかもしれない。
リング集めをブオーン討伐イベントに取り替えたのはなかなかうまい。
尺の制限がある中でだいぶここに情報を詰め込むことが可能になってますね。
まものつかいとしての真髄がここで発揮されてるのも熱かった。
ブオーン仲間にしてなかったら実質まものつかいとしての彼の立ち位置が
あやふやになってしまいますからね。。。
この段階ではネタバレになるので言いませんが。。。
あと、天空の勇者と持て囃され続けたリュカが実は勇者じゃなかったシーン。
これね。ここ大事なところなんで覚えていてほしいですね。
映画見に来てる人ほぼほぼ全員知ってるわけですよ。彼が勇者じゃないこと。
ニヤニヤしちゃいますよね。剣が抜けないシーン。観客はこの時完全に
リュカを神の目線で他人事のように眺めているんです。
いやいやいや尺使いすぎだから。ここに尺使うくらいならもっと何かうまい
こと他に分配して原作ファンの不満点色々改善できたやろ。。。
フローラを活躍させたかったのはわかる。実際あの演出はとても良かった。
でもね。でもでもでもね。長すぎるんだよ!!!!まどろっこしいわ!!!
伏線部分もあるとはいえ、こういう演出でなくても良かったはず。。。
むしろフローラがフローラとして活躍したほうがフローラファンも
嬉しかったのではないか。。。?どうなんだろう。
はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はい可愛い!はいビアンカ可愛い!!はいベストオブラブコメ!!!!!!!
ごちそうさまでした。映画館で「ありがとうございます…ありがとうございます…」
って呟き続けてる不審者と化してました。隣で娘が馬鹿にした笑いを投げてきた。
結婚→出産まではサックリと端折りましたね。まあ問題なし。
グランバニア王のくだり入れてらんないもんね。うん。。。(ちょっと残念な顔)
それにしても。。。ねぇ~~~。。。母ビアンカ可愛すぎでしょ。。。
あまりにも尊いでしょ。。。最高にやばいでしょ。。。
でもそっか。。。双子じゃないんだ。。。そっか。。。(改変で一番悲しかった)
何でジャミとゴンズが襲ってきたのかごめんよく分からなかった。
誰か解説して。。。ゲマの様子を見る限り別にビアンカ最初から狙ってた
わけでもないし、今さら何しに来た?とかリュカに言ってるし。。。
主人公の石化シーン美しいですね。ゴリ、っとした感触が伝わってくる。
そしてビアンカ誘拐。ビアンカをこう使うんだ。なるほど、これはうまい。
ゲマに呪文を繰り出し続けるビアンカ儚く強く美しい。。。好き。。。
もうお前が主人公だ。。。!!(あれ?)
ストロスの杖の使い方が雑wwwwww
そして息子アルスとの再会。太刀筋で気づくのか。。。
パパス仕込みの剣術ってことなんだろうけどサンチョが教えたってこと?
サンチョ有能じゃん。。。さすがサンチョ。。。サンチョ好き(サンチョ上げ)
そしてお待ちかね!!天空の勇者爆誕シーン!!
間違って天空の剣を渡してしまって焦るリュカ、アルス大ピンチ!!
からの覚醒。。。熱い。。。!!ただこのシーンは予告がうますぎて
感動がやや弱まってしまった。天空の剣を抜きながら言ってほしかったんだよ。
あのスローモーションのシーンで、リュカに、「ここにいたんだ…!!」って
言ってほしかったんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
やっぱり映画って予告が一番面白いんだね。わかるわ。
いやーマスタードラゴン最高っすわ。もうまじ最高っすわ。
頭の狂ったゲマもいいですね。やばいわあいつ。あいつやばいわ。
ゲマ戦はまだ物語の核ではないので特別な熱さは感じなかったかな。
数が多すぎる!からの援軍描写も「なるほどねー」という感じ。
良くも悪くも王道。ちょっと物足りないけどまあ仕方ない。
そして天空の剣を投げて魔界の門を閉じる。あっけない。
普通の映画ならまあここで終わりでしょう。ミルドラース出してもねぇ。
でもね、この映画の核はここじゃないんですよ。
大事なのはゲマの「勇者じゃないお前に負けるわけがない」的な台詞。
そして勇者の助太刀での討伐。まあそうだわな…ってなるじゃないですか。
悔しいけど、勇者がいないと勝てないんだって。
はい、ここです。問題のシーン。ここからです。
魔界の門が閉じる。。。かと思われた瞬間止まる時間。
観客席の空気もピリッとした。なんだこれは…?何が起こってる?なリュカと観客。
なんか出てくるカオナシみたいな奇妙なキャラデザ。誰だお前。
どうやら正体はミルドラースを乗っ取ったウイルス。この世界は虚構。
全てデータ。ミルドラース(仮)によってどんどん消されていく世界。
なんだこれ。
会話の中で明らかになり始める世界の現実。私達が今まで見ていたのは、
ドラクエⅤの世界を疑似体験できるゲームデータでしかなかった。
そしてリュカの本体であるこの主人公のキャラの軽さ、チャラさ。
原作ファンが描き続けた清く勇ましく優しい青年であるはずのリュカはいなかった、
そこにいたのはただのドラクエⅤ大好きな一人のチャラい少年。
静まり返る観客席。そらそうだ。なんだこれ。何を見せられているんだ。
困惑と思い出を汚された怒りで凍りつく観客席の空気、完全氷点下。
そんな空気の中、ミルドラース(仮)は続ける。
「たかがゲームに何を熱くなってるんだ。大人になれよ。」
やめてくれ。もうやめてくれ。私の青春を、人生を、踏みにじらないでくれ。
ドラクエⅤにどれだけ夢中になったか。ぼうけんのしょが消えて絶望の淵に
たたされても何度も何度も少年時代からやり直して立ち向かい続けたあの日を。
これ以上汚すな、耐えられない。原作レイプなんてもんじゃない。冒涜だ。
ドラクエⅤの名前を使ってドラクエⅤを冒涜した。死んでも絶対に許さない。
地獄のような、というか地獄の数分、十数分間でした。
何度も言いますがガチ勢の私、心に深く深い傷を負いました。
でも主人公は言うんです。「お前にも、お前をここに送り込んだ奴にも
分からない」と。「ゲームにどれほど救われたか、データなんかじゃない。
キャラたちはみんな生きているんだ」と。(詳細はよく覚えてない)
それだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
その言葉を待ってたんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
そう、この瞬間、完全にリュカの名を借りた少年とシンクロしました。
天空の剣が抜けなくてニヤニヤ見ていただけの観客席から引きずり降ろされ、
気づいたらスクリーンの中にいたんです。リュカは私だった。
それに気づいた瞬間蘇る数々の伏線。そうか、そういうことだったんだ。
あの小さな違和感達は全部この瞬間のためにあったんだと。
そう、これは、サブタイトルがネタバレだったやつだ!!!!!!!
そして出てくるスラリン。
「私は、アンチウイルスプログラムだ!!(いい声)」
ほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
笑いたいのを我慢した私超偉かったと思います。
なんだこの展開。笑う。でもいいよ。何でもいいからあのクソウイルス倒してくれ。
私の青春を、私の人生を冒涜したクソウイルスをぶち殺そう!!!!!!!!!
おらあああああああああ死ねクソウイルスウウウウウウウ(最高にノリノリ)
もはや全てがどうでもいい。そんな気持ち。
クソウイルスは死んだ。私の聖域を侵すやつはもういない。
平和に生きてくれビアンカ、アルス、サンチョ、ゲレゲレ。その他大勢。
現実がどんなにクソゲーでも、君たちが幸せなら頑張れるよ。
そして映画は次の言葉で幕を閉じます。
「僕が、勇者だったんだ。」
そうです。私が勇者だったんです。
天空の剣は抜けなくとも、本当に強大で恐ろしい敵を倒した勇者なんです。
そしてその力をくれたのは間違いなくドラクエⅤのキャラ達で、
彼らと力を合わせたから世界に平和が訪れたんです。泣くわこんなん。
私はこの部分に関してだけは原作を超えたとすら評価したい。
だってこの映画のミルドラースは、主人公(私達)にしか倒せなかったのだから。
私はリュカ(本物の方)が勇者じゃないことにこそ、このゲームに価値を感じていた
人間なので、君が勇者だって言われても内心「へー」って感じなんですけど。
でも私が主人公で勇者だった。この映画でだけは。
アンチウイルスプログラムによって具現化したあの金色の剣。
あれこそドラクエを愛する人間にしか引き抜けなかった私達専用の武器。
ちなみにあれ、ロトの剣だということなので、完全にそういうことですね。
BGMだったりシーンにドラクエⅤ以外が混ざっているのもそういうことですね。
本当にうまく作られた作品でした。みんなも勇者になってこよう!!
-FIN-
まず言いたいのはですね。こんなん叩かれて当たり前だし制作陣も
叩かれるのわかってて作ってるよ。当たり前だわ。当たり前だわ。
ドラクエⅤだよ?普通に最初から最後までストーリーをなぞるだけにしてれば
そこそこの評価を確実にもらえていた作品ですよ。
なのに!わざわざ!こんな!!炎上商法みたいな構成にした!!!
私はそこを強く評価したいんです。
普通に作ってればまあ60~70点はもらえていたでしょう。でも絶対に100点には
ならない。尺が足りなさ過ぎる。ドラクエⅤの壮大で緻密なストーリーを
描ききるのに2時間で足りるわけがないんです。
実際最後以外は割と不満だらけじゃないですか(書き出してびっくりした)
ああすればよかった、こうすればよかった、って愚痴愚痴言っちゃいます。
それでこの映画ですよ。最初から全部全部あの瞬間のためだけに作った。
そうすることで、説明不足を、そこから起きてしまう違和感を全部
「虚構世界だから」「”天空の花嫁”ではないから」に責任転嫁した。
うまい。うますぎてゾッとする。
10人中9人がふざけんな金返せと言いたくなるようなこの構成を選んだその
チャレンジ精神に対して、10人中1人である私は惜しみない拍手を送りたい。
突き抜けてた。だってドラクエⅤが大好きでお金払って足を運んで観に来てる
人たちに向かって直接「いつまで昔のゲームにすがりついてんだ、もう大人だろ?
さっさと忘れて現実を見ろよ(意訳)」って暴言吐くんですよ?
超弩級のドMでもなけりゃ怒って当然ですわ。でもその怒りが原動力だった。
気づいたら私はリュカになってたし、だからこそあのシーンが絶望過ぎた。
ニヤニヤ眺めているだけの観客席ではなく、その世界に生きている主人公として
舞台に立たされ、愛してやまないものを粉々にされ、耐え難い屈辱の中で
「主人公の気持ち」を実演させられた。
それを思うと、何故わざわざ今頃になってドラクエⅤなのか?という疑問も
すんなり説明できてしまう気がして。
普通の映画を作ってたら「良かった」で終わってまた普通の現実に戻っていく
だけだったであろうことに思いを馳せて。
深い深い傷を負わされた代わりにやっぱりドラクエⅤが大好きなんだという
思いを強くさせてくれたこの映画に対して。
私は最大限の賛辞を送りたい。…一部の人間には惨事ですけど。